追い風に乗って勢いよく進む 順風満帆を人は好む 順風満帆を求め願掛けをする 向かい風は勢いを失速させる 天歩艱難を人は厭う(いとう) 天歩艱難の回避を願い願掛けをする 追い風と向かい風 何が違う? 風はただ吹いている 私が行きたい場所に自由に歩いて…

うな重の記憶

4月と10月 それはうな重の月 4月生まれの夫と息子 10月生まれの私 年に2回、必ず食べに行く常連の店 電話予約で「特上3つ」がいつもの定番 2階のお座敷で待つこと約10分 予約時間に合わせ、出来立ての うな重が3つ運ばれてくる うなぎをほおばる前に、まずは…

【エッセイ】ヒーローになれない人

皆んなの憧れや希望の星であるヒ―ロ―。 あなたは誰を思い浮かべるだろうか? 私がぱっと思いついたのはアンパンマン。 でもアンパンマンのようになれる人間はそうそういない。 どちらかというとバイキンマンのほうが人間らしく見える。 アンパンマンvsバイキ…

手毬

心の臓より奥深く 絹の手毬を 内からそっと押されてる 優しい波が寄せては返し 満ちる予感に微かな騒めき 波と呼吸の歩を合わせ 次第に満ちる時を待つ 緩む手毬の隙間から 漏れ出づるは光の筋 心の臓より奥深く 放射された光の筋 満ちる 足りる 華ひらく htt…

片鱗

私のからだを覆うたくさんの鱗 そのすべてが私である 何色とも表現しがたい美しい色の発光体 あなたは私のからだを覆う一枚の鱗 あなたは私を表現するための片鱗 好きなように表現しなさい 私はいつもあなたとともにいる あなたに湧いてくるインスピレーショ…

つまりは愛

この世界は私のためにある この世界はあなたのためにある 世界の中心は私 世界の中心はあなた 何もかもが自分の中で起きていることだから ぜんぶ自分のために起こしているんだよ 愛は色んなかたちで顕現する 自分の世界で自分のために起きていること そうす…

巡って一つ

人は美しいものに惹かれる 完璧なものは美しい でも勘違いしないで 完璧はなんでも一人でできることではないよ 完璧な美しいもののところを巡る旅をする 行く先々で交換しあったり、ともに創作したり、鑑賞(観賞)したりする そうやって巡り巡って一つにな…

【エッセイ】幸せとは「感じる力」

今日は幸せについて考えてみる。 あなたは幸せですか? 幸せとは何ですか? こんな問いとそれに対するありとあらゆる答えはもう出尽くしているような気がする。 それでも人が相変わらずこの問答を繰り返すのはどうしてだろうか? 人間とは、地球上に存在する…

【物語】タンポポさんからの伝言🐧🌼🦋④

ハンカチとはちみつを持ってあらいぐまさんのお家にやってきた2人。 わけを話すと、あらいぐまさんは二つ返事で引き受けてくれました。 そして2人がお茶とおやつをいただいている間にあっという間にマントを作ってくれました。 「はい!できたよ!結びやす…

【物語】タンポポさんからの伝言🐧🌼🦋③

ハンカチとはちみつを集めるために歩き出したペンちゃんとしろくまさん。 ワクワクしながら歩いている2人を見て、丘のお友だちたちが声をかけてきます。 わけを話すと、みんなしろくまさんのアイデアに賛成して応援してくれました。 まずはハンカチを譲って…

【物語】タンポポさんからの伝言🐧🌼🦋②

目を白黒させているペンちゃんを見て しろくまさんは面白がっています。 「ねぇ、しろくまさん、笑ってないで教えてよ!いい方法知ってるんでしょ?」 羽をバタバタしながらくちばしをさらに尖らせるペンちゃんを見てしろくまさんは 「ごめんごめん。今から…

【物語】タンポポさんからの伝言🐧🌼🦋①

もう雪も溶けて大地の表面から新芽が出始めてくる季節になりました。 南極生まれのペンちゃんは冬が大好き。 丘のお友だちがみんな「寒いから早く春がこないかなぁ」と言っていても、しろくまさんと2人で冬を楽しんでいました。 でも大地からひょこっと顔を…

自分に夢中

この世に生まれてきたのなら 自分に夢中になろうよ 自分に夢中になるって素敵だよ 無我夢中って、我を忘れて没頭すること 我を取り去った本当の自分が現れている奇跡の瞬間 これって、自分の中に宿る神さまの姿と一緒 自分に夢中になると神さまと出会える 外…

【エッセイ】辰の風に吹かれて

2024年1月1日の朝9時に家を出発。 例年通り家族3人で歩きながら地元の氏神様のもとへお詣りに行く。 年々息子が歩くスピードが速くなり、本来なら数十メートルも距離があいてしまうところだけれど、最近は歩くスピードを私に合わせてくれるようになった。 そ…

【エッセイ】一期一会

一期一会…誰でも聞いたことがある日本のことわざ。 最近改めてこの四字熟語の意味を噛み締めている。 人は生まれてくる時も死ぬ時も一人きり。 社会生活を営んで人間関係を築いていても、根底では孤独の精神が常につきまとう。 人間はどう足掻いても孤独だけ…

地球との約束

地球と約束したんだ 幸せの青い星を取り戻すために 大好きなんだ 素直なものが 美しいんだ 純粋なものは 誇らしいんだ 自信のあるものが 守りたいんだ 自愛するものを だから素直で純粋で自信と自愛に満ちた ものの願いを叶えてあげたいのさ 地球との約束だ…

冬越しの蝶々

年の瀬も押し迫る12月も半ば過ぎ 庭先で黄色い蝶々が2頭ひらひらと 舞っていた 2階の窓を拭く手を止めてしばらく 見つめる この時期に黄色い蝶々を見るなんて 初体験だった この日は暖かいを通り越して暑いと 感じるくらいの日差しで窓を拭くのも 一苦労 そ…

ぬくぬくと

あ〜、今年もやってきた ぬくぬくする季節が 首にはネックウォーマー 足首にはレッグウォーマー 腰にはブランケットを巻き付け フリースの上着を着る 冬場の家の中の定番スタイル お洒落感ゼロでも私は幸せ お昼寝時は毛布にくるまり 蓑虫スタイル とんでも…

【小さなお話】マントの秘密

今日は12月24日のクリスマスイヴ。 テントウ虫のなな星くんとふた星ちゃんは、サンタクロースを一目見たくて冬眠時期を遅らせて今日の日を迎えました。 もうすぐ日付けが変わろうとする頃、トナカイのひくソリに乗って大忙しで仕事をこなすサンタクロースは…

【エッセイ】創作物の大掃除

今日は掃除の話をしよう。部屋を整理整頓して適度なスペースを保つと、気の流れがよくなりうまく循環する。 同じように自分の身体や頭の中、そして創作物も整理整頓すると新陳代謝がよくなりバ―ジョンアップする。 私が創るものは今は音楽や詩がメインだから…

無名の強み

本当の自分を生きるのなら 有名よりも無名が都合がいい 有名は光 無名は影 そんな単純な話ではない 強すぎる光は影を見えなくする 影を持たないものは虚無だ 有名であっても無名のように生きる これには相当な覚悟がいる 光に呑まれて影を失う人生は悲劇だ …

シンクロ

時々出くわす本物のシンクロ 引き寄せとシンクロは似て非なるもの 引き寄せは私が意図するもの シンクロは天の計らい 引き寄せには邪念が潜む シンクロには天啓が宿る 本物のシンクロを引き寄せる それが天命を全うするということ https://stand.fm/episodes…

【エッセイ】グラデーション

スタエフで配信を継続してきて最近気づいたことがある。 絵画と違って生身の人間をグラデーションで表現するのは難しい。 でも人間をグラデーションで表現することは可能で、私は無意識にそれをやっている。 グラデーションとは色の明暗や色調を徐々に変化さ…

汚れ役

汚れ役 それは人に忌み嫌われる者 汚れ役 それは不浄でありながらも尊い者 汚れ役 それは歴史から抹消された者 汚れ役 それは汚名を着せられた者 汚れ役 それは皆の汚れ(穢れ)を一身に引き受けた者 汚れ(穢れ)は誰のものでもない 皆のもの 汚れ(穢れ)と己を…

祝福の破裂音

私がこの世に生まれでた時、破裂音がした クラッカーの音が鳴り響いて祝福されたようだ 生まれる前に完璧だった私は破裂音とともに壊れた 色んな欠片が飛び散って、私を構成するパズルのピースが混沌とした世界の景色に紛れていった ゼロからプラスの仮想世…

【エッセイ】怒りって何だろう?

最近ふと気づいたことがある。 それは怒りに対する感覚が変化したこと。 感情的になり声を高ぶらせて怒るということが激減した。 感情は普通にある…でも以前なら怒りたいと思う場面で、怒りたいという気持ちがあまり湧かなくなってきた。 この間、すごく久し…

【小さなお話】テントウ虫のお天道話

テントウ虫たちが テントの中で一服しながら 灯を点灯(テントウ)して おテントウ(お天道)さまの 話をしている。 なになにどんな話? ちょっと聴いてみましょうか。 「わしらの命は短いけれど わしらは立派な存在なんだ」 「あぁ、そうだとも」 「なんてった…

裸の私

洋服って必需品であり嗜好品 なくてはならないけれど なくていいもののほうが多い 見た目が9割という言葉もある あながち間違いではないと思う、物質世界においては だから洋服の力に頼ってなりたい自分を 目指すのは悪いことじゃない でもね、もしも家に帰…

僕はここにいる

僕はここにいる ここってどこ? それはね 場所じゃないんだ 君の心の中 お空に還った人と同じ 君の心の中 君が会いたいと思えば いつでも会える 僕ってなんだろうね? 場所も身体も関係なかったら 一体なんだろうね? 鍵を握るのはチュ―ニングだよ 全ては音…

【エッセイ】一億総詩人化計画

私が書いた詩の中に「一億総裁判官」というものがある。 犯罪ではないことでも、人は人のことを裁く。自分の趣味嗜好に合わないものや人に物申したくなるのだ。特にSNSでは遠慮がない。 物申す立場にない人が物申している姿は滑稽に見える。私も気をつけては…