2023-01-01から1年間の記事一覧

【エッセイ】一期一会

一期一会…誰でも聞いたことがある日本のことわざ。 最近改めてこの四字熟語の意味を噛み締めている。 人は生まれてくる時も死ぬ時も一人きり。 社会生活を営んで人間関係を築いていても、根底では孤独の精神が常につきまとう。 人間はどう足掻いても孤独だけ…

地球との約束

地球と約束したんだ 幸せの青い星を取り戻すために 大好きなんだ 素直なものが 美しいんだ 純粋なものは 誇らしいんだ 自信のあるものが 守りたいんだ 自愛するものを だから素直で純粋で自信と自愛に満ちた ものの願いを叶えてあげたいのさ 地球との約束だ…

冬越しの蝶々

年の瀬も押し迫る12月も半ば過ぎ 庭先で黄色い蝶々が2頭ひらひらと 舞っていた 2階の窓を拭く手を止めてしばらく 見つめる この時期に黄色い蝶々を見るなんて 初体験だった この日は暖かいを通り越して暑いと 感じるくらいの日差しで窓を拭くのも 一苦労 そ…

ぬくぬくと

あ〜、今年もやってきた ぬくぬくする季節が 首にはネックウォーマー 足首にはレッグウォーマー 腰にはブランケットを巻き付け フリースの上着を着る 冬場の家の中の定番スタイル お洒落感ゼロでも私は幸せ お昼寝時は毛布にくるまり 蓑虫スタイル とんでも…

【小さなお話】マントの秘密

今日は12月24日のクリスマスイヴ。 テントウ虫のなな星くんとふた星ちゃんは、サンタクロースを一目見たくて冬眠時期を遅らせて今日の日を迎えました。 もうすぐ日付けが変わろうとする頃、トナカイのひくソリに乗って大忙しで仕事をこなすサンタクロースは…

【エッセイ】創作物の大掃除

今日は掃除の話をしよう。部屋を整理整頓して適度なスペースを保つと、気の流れがよくなりうまく循環する。 同じように自分の身体や頭の中、そして創作物も整理整頓すると新陳代謝がよくなりバ―ジョンアップする。 私が創るものは今は音楽や詩がメインだから…

無名の強み

本当の自分を生きるのなら 有名よりも無名が都合がいい 有名は光 無名は影 そんな単純な話ではない 強すぎる光は影を見えなくする 影を持たないものは虚無だ 有名であっても無名のように生きる これには相当な覚悟がいる 光に呑まれて影を失う人生は悲劇だ …

シンクロ

時々出くわす本物のシンクロ 引き寄せとシンクロは似て非なるもの 引き寄せは私が意図するもの シンクロは天の計らい 引き寄せには邪念が潜む シンクロには天啓が宿る 本物のシンクロを引き寄せる それが天命を全うするということ https://stand.fm/episodes…

【エッセイ】グラデーション

スタエフで配信を継続してきて最近気づいたことがある。 絵画と違って生身の人間をグラデーションで表現するのは難しい。 でも人間をグラデーションで表現することは可能で、私は無意識にそれをやっている。 グラデーションとは色の明暗や色調を徐々に変化さ…

汚れ役

汚れ役 それは人に忌み嫌われる者 汚れ役 それは不浄でありながらも尊い者 汚れ役 それは歴史から抹消された者 汚れ役 それは汚名を着せられた者 汚れ役 それは皆の汚れ(穢れ)を一身に引き受けた者 汚れ(穢れ)は誰のものでもない 皆のもの 汚れ(穢れ)と己を…

祝福の破裂音

私がこの世に生まれでた時、破裂音がした クラッカーの音が鳴り響いて祝福されたようだ 生まれる前に完璧だった私は破裂音とともに壊れた 色んな欠片が飛び散って、私を構成するパズルのピースが混沌とした世界の景色に紛れていった ゼロからプラスの仮想世…

【エッセイ】怒りって何だろう?

最近ふと気づいたことがある。 それは怒りに対する感覚が変化したこと。 感情的になり声を高ぶらせて怒るということが激減した。 感情は普通にある…でも以前なら怒りたいと思う場面で、怒りたいという気持ちがあまり湧かなくなってきた。 この間、すごく久し…

【小さなお話】テントウ虫のお天道話

テントウ虫たちが テントの中で一服しながら 灯を点灯(テントウ)して おテントウ(お天道)さまの 話をしている。 なになにどんな話? ちょっと聴いてみましょうか。 「わしらの命は短いけれど わしらは立派な存在なんだ」 「あぁ、そうだとも」 「なんてった…

裸の私

洋服って必需品であり嗜好品 なくてはならないけれど なくていいもののほうが多い 見た目が9割という言葉もある あながち間違いではないと思う、物質世界においては だから洋服の力に頼ってなりたい自分を 目指すのは悪いことじゃない でもね、もしも家に帰…

僕はここにいる

僕はここにいる ここってどこ? それはね 場所じゃないんだ 君の心の中 お空に還った人と同じ 君の心の中 君が会いたいと思えば いつでも会える 僕ってなんだろうね? 場所も身体も関係なかったら 一体なんだろうね? 鍵を握るのはチュ―ニングだよ 全ては音…

【エッセイ】一億総詩人化計画

私が書いた詩の中に「一億総裁判官」というものがある。 犯罪ではないことでも、人は人のことを裁く。自分の趣味嗜好に合わないものや人に物申したくなるのだ。特にSNSでは遠慮がない。 物申す立場にない人が物申している姿は滑稽に見える。私も気をつけては…

【エッセイ】おばあちゃんピアニスト

私が今ライフワークにしていることの一つ、それはピアノを弾くこと。私のピアノ歴はあまり長くない。ちゃんと習っていたのは5歳から18歳くらいまで。それ以降は学生生活のほうが楽しくてピアノはほっぽらかし。せっかく私だけのピアノを手に入れてもあま…

響き

響きの世界 「共鳴と唸り」 生命あるものは 共鳴し合い 唸りを発生する 共鳴は純な音 唸りは味な音 共鳴は透明 透明な世界 「完全調和」に陶酔する 唸りは混濁 混濁の世界 「不調和」に快適さを抱く 透明なものが幾重にも重なる この美しき世界 透明な重なり…

一億総裁判官

一億総裁判官 人が人を裁く 人が人に同意を求める 人が人に承認を求める 人が人で孤独を埋める 頼まれていない警備 頼まれていない取り締まり いらぬ警備が生み出す差別や優越 ご意見番は余計なお世話 必要なのは自己警備 住居侵入には毅然と対処 それだけで…

【エッセイ】夢が教えてくれたこと

2023年8月31日はスーパームーンが観測できる日だった。私は占星術には詳しくないし、月のこともあまりよく知らない。スピリチュアル的には新月や満月には色んなことが起こるらしいが、そういうことにも無頓着。後になってから、あの時あんなことが起こったり…

透明の翼

わたしは空を飛ぶことはできない でも透明の翼をもっている 透明の翼は空を飛ぶためにあるのではない わたしの宇宙を自由に飛び回るためにある 宇宙に無数に散らばっているキラキラした欠片を集めて現実世界にその姿を現す 魔法使いがステッキを一振りして望…

【小さなお話】すいかの気持ち

私はすいか(西瓜)。 私のルーツは、今から約4000年程前の熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯にある。 日本には中国を経由して寛永年間(1624~1643)に渡来した。随分な長旅だ。 そして明治に入り、欧米から多数の品種が導入され、品種改良されながら現在…

若者

いつまで子どもで いつから大人かな 一体いつどこで 大切な気持ちを 失ってしまったのかな まだ私の半分も生きていない 若者が知っていること 感じていること 私も思い出してみよう 感じてみよう https://stand.fm/episodes/64e02fd5f3c85a4793c8327d

切り抜き

お気に入りの切り抜き 大事な部分の切り抜き 見せたい部分の切り抜き 切り抜きは便利だね パズルのように組み合わせて 見せたいように切り抜くことも できる 切り抜きマジック あなたもわたしも この世界も宇宙も 全部切り抜かれた一部 切り抜きは全体の一部…

夢がなくても

将来の夢はなんですか? あなたの夢はなんですか? 夢を描きましょう 夢を持つのは素晴らしいことです 子どもの頃からずっと こういう言葉が重荷だった 私には夢がない その時々で好きなことも やりたいこともコロコロ変わる 何年も先の未来のことを考えて …

【小さなお話】魔法の言葉

これはある日の夢のお話。 幼い少女の私が、当時お気に入りだったチェック柄のスカートを履いて登場していた。 一人遊びが好きだった私は、いつものようにお絵描き帳にキラキラした大きな瞳のドレスを着たお姫様の絵を描いていた。 男の子を描くのは苦手だか…

友達ゼロ人

自慢じゃないけど、私は友達ゼロ人 昔は普通に友達がいたはずなのに、一体いつからいなくなったんだろう 人が消えていなくなってしまったわけではない きっと私の心が、友達って何なのかが分からなくなってしまったからだろう 友達は難しい 友達は片思いでも…

種族をこえて

きみはぼくの友だち きみはぼくの家族 きみはぼくの相棒 きみはぼくの師匠 きみはみんなのアイドル きみはみんなのスター きみはみんなの天使 きみはみんなの鏡 人はみな、きみのことを ぬいぐるみと呼ぶけれど 種族は関係ないんだ きみには名前がある きみ…

【小さなお話】ぼくは「おと」

ぼくは「おと」 猫のぬいぐるみ。 「ぼく」って言ってるからどうやら男の子らしい。 ぼくは、とある人の相棒として迎え入れられた。 眠っていた倉庫から取り出され、梱包されてトラックに乗せられてこの家に運ばれてきた。 最初にぼくを抱き上げたその人は、…

天体ショー

私は天体 あなたも天体 地球に昼と夜があるように 私たちにも昼と夜がある でも、はっきりとした境目はなく 常に曖昧 極地は陰と陽 昼と夜を繰り返す天体は どちらも知っている どちらも知らない それは静止した天体 どちらかしか知らない それは回転不足の…