【エッセイ】創作物の大掃除

今日は掃除の話をしよう。部屋を整理整頓して適度なスペースを保つと、気の流れがよくなりうまく循環する。

同じように自分の身体や頭の中、そして創作物も整理整頓すると新陳代謝がよくなりバ―ジョンアップする。

私が創るものは今は音楽や詩がメインだから物理的な場所はほとんどとらない。

でもデータはどんどん溜まっていく。

創作意欲が湧いてくるのは嬉しいし、創作活動自体も楽しい。

でも創り散らかしたものを後から眺めてみると苦笑いしてしまうものもたくさんある。

創るだけ創って放置してあるものは、普段は忘れていても頭の片隅には残っている。

それはいつの間にか自分を後ろから引っ張る存在に変わってしまう。

古いものをそのままにしてどんどん新しいものを積み重ねる。

表面が覆われているからなくなったように見えるけれど、ちゃんとそこにある。

私が片付けていないのだから当たり前だ。

それはまるで積読の本で部屋が埋め尽くされているのと同じ状態。

だから時々創作物の大掃除をする。

一通り目を通して懐かしんだ後は残すかどうかを決める。

その時はいいと思ったものも、時間をおいてみると色褪せて見えたり、独りよがりな感じを受けたりするものもある。

創作といえば聞こえはいいけれど、人には見せられない、見せたくない、と思うものは私の中では創作物のカテゴリーには入れていない。

自分の中で消化してそれでバイバイする。

大掃除してすっきりとしてスペースに余裕ができたら、お茶でも飲みながら一休み。

場所も時間も過密な状況で無理やり創作したものは結局ゴミ箱行きになることが多い。

資源の無駄遣いをしないためにも、場所も時間も意欲も最適な状況を維持したい。

https://stand.fm/episodes/655ab08ded8d93d13268032b