【エッセイ】夢が教えてくれたこと

2023年8月31日はスーパームーンが観測できる日だった。私は占星術には詳しくないし、月のこともあまりよく知らない。スピリチュアル的には新月や満月には色んなことが起こるらしいが、そういうことにも無頓着。後になってから、あの時あんなことが起こったり、体調が悪かったのはその影響だったのか…と答え合わせをすることになる。

今回のスーパームーンもそうだった。当日、私はベランダに出て月を一瞬確認しただけ。しかも曇っていたので朧気に月の輪郭が見えるだけだった。その日は何も起こらなかったけれど、翌日の9月1日の昼間、どうしても眠かったので昼寝をした。その時にすごく嫌な夢を見た。

私は眠りが浅いのでほぼ毎日夢を見ていて起きる直前までは覚えている。でも起きたと同時にすぐに忘れる。

時々印象的な夢を見た時だけは覚えている。

今回は衝撃的だったのでびっくりして、寝たままの状態ですぐに夢の考察を始めた。

すぐに考察しないと忘れてしまうからだ。

私の夢にリアルに知っている人間が出てくることは滅多にない。

でも今回は二人出てきた。それが何を意味するのかを考えてみたら「罪悪感」という言葉が出てきた。

人は一人では生きていけない。みんな誰かに迷惑をかけたりかけられたり、世話をしたりされたりしながら生きている。

でも私はずっと心のどこかに「罪悪感」を抱えている。感謝の気持ちよりも罪悪感のほうが勝っている。

人には言えない。そんなの贅沢な悩みだ、とかあなたは恵まれているからだよ、と皮肉に思われてしまいそうでこわいと思ってしまう。

まだまだ私の中には素直に「ありがとう」「感謝します」と受け取れない自分がいる。

自分のせいで相手が犠牲になってしまっているんじゃないか…と勝手に思ってしまったりもする。

でもそう思えば思うほど、自分が悪く思われたくない、悪くないよね?と確認したいだけの身勝手な醜い自分の弱い心を突きつけられる。

相手の心配をするふりをして自分の心配をしているだけだと気づいて、自分にがっかりする。

遡れば子どもの頃からこの罪悪感を抱いていた。大人になるにつれて、無意識に感じていた罪悪感をはっきり認識できるようになった。

今ひとつ身軽になりきれないのは、この罪悪感を拭えないからだろう。

何でこんな夢を見たんだろう?満月と関係あるのか気になって、ググッてみたら、浄化とか癒しとか手放しというスピリチュアルでおなじみの言葉がずらずらと出てきた。

普段はこういうことに無頓着な私も、ス―パ―ム―ンの翌日にこんな夢を見てしまったので、意識していようがいまいが、やはり月の影響というのは受けてしまうのだなぁと実感した。

長年抱えているこの罪悪感とおさらばしなさい!と夢が教えてくれたのかな…。

一歩前へ進めよ、私。

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