あなたはお母さんがこの世に生み出した
たった一つだけの「命」
世間の常識に縛られて苦しんだこともある
「命」は物じゃない
飾りでもない
義務でもない
純粋な望みだ
お母さんは自分の子どもはあなた一人だけがよかった
普通のお母さんと違って、成長すればするほどにあなた一人だけがいいと思った
心ない言葉を言われたこともある
その圧力が苦しくて、罪悪感を抱いた
母性が足りないのか…と自分を責めたりもした
いっそのこと圧力に屈して、自分の望みよりも常識に従ってしまおうか、そうしたらどんなに楽だろうか…と血迷ったこともある
でもあなたが欲しいと心の底から願った時と同じ気持ちになる日は訪れなかった
だからお母さんは自分が選んだ道に自信をもっている
もう自分に妹や弟ができることはないと理解できる年齢になったあなたは、ある日お母さんに言ったね
「お母さんは、子どもは僕一人でよかったの?」
純粋な質問にお母さんは自信をもってこう答えた
「お母さんは自分の子どもはあなた一人がよかったんだ。だから大満足だよ」
あなたは
「ふ〜ん、そうなんだ。じゃあよかったね」
とまんざらでもなさそうな表情を見せてくれた
もしかしたら本心ではないかもしれないけれど
それでも優しいあなたの言葉にお母さんは救われました
ありがとう
あなたのお母さんになれてよかった
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